イベント?講演会

2024年9月12日

追加情報あり【参加者募集】きたむらさとし客員教授特別授業「忘れ得ぬ人々」(9月26日)

きたむらさとし客員教授による特別授業を下記のとおり開催します。
多数の皆さまのご参加をお待ちしております。
※事前課題提出なしでのご参加も可能になりました。

題目

忘れ得ぬ人々

授業内容

創作の時間5
1000文字以内で忘れ得ぬ人々の面影を彷彿とさせる文章を創作する

?日時

2024年9月26日(木曜)14時25分~15時55分

?場所

2学舎1階 スチューデントコモンズ (キャンパスマップ

申込方法

メールでお申し込みください。
申込者には、受付確認を兼ねて課題のヒントとなる文章をお送りします。
※事前課題提出なしでご参加をご希望の方は、申込メールにその旨ご記載ください。

【申込先】kobecufs.sp.21[at]gmail.com ([at]を@に変えてご利用ください。)
【受講申込締切】2024915日(日曜)2359
【課題提出締切】2024919日(木曜)2359

※受講申込時、課題提出時ともに、件名を「9月26日きたむら先生授業申し込み」と明記し、本文に学籍番号/一般、氏名、連絡先をご記入ください。

定員

本学学生?教職員:定員なし
一般(学外の方):定員10名(先着)

講師

きたむらさとし
球探足球比分客員教授。

1956 年東京生まれ。フリーランスのイラストレーターとして東京で広告、雑誌関係の仕事をする。1979 年に渡英。1981 年に初の絵本 Angry Arthur (Hiawyin Oram )の絵を担当、この作品は1983 年度の新人絵本イラストレーターに贈られるマザーグース賞授賞。1983 年より2009 年まで英国在住。その間、多数の絵本、詩集のイラストまたミュージアムデザインにかかわる。日本ではアメリカ文学者、翻訳家の柴田元幸氏のエッセイや翻訳 のイラストレーションを数々手がける。中南米を中心に、様々な国でワークショップを行い、自作の紙芝居を上演している。2009年に帰国。2018年より神戸に在住。『ミリーのすてきなぼうし』は神戸市小学校2年の教科書に採用。近著にHat Trick (日本語版BL出版)Smile Shop(日本語版岩波書店)。柴田元幸責任編集英語文芸誌MONKEYに初めての漫画 "The Heart of the Lunch Box"掲載。

きたむら先生からのメッセージ

-忘れ得ぬ人々-
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 小学校を卒業して十年近いが、今も時折「ロックじゃねえ」というしゃがれ声を思い出す。ロックミュージックが好きで、エレキギターを抱えて教室に来ることもあった、六年生の時の担任だった先生の声だ。
 その先生は、よく怒った。眼鏡もスーツも平凡だったけれど、全力で怒る姿も、怒る基準も、他の先生と違った。宿題を忘れても怒らなかったが、うそをついて言い訳をすると怒った。掃除中に過ってガラスを割っても怒らなかったが、それを黙っていると怒った。怒りが頂点に達した合図が「ロックじゃねえ!」だ。
 先生の叫んだ「ロック」は、この場合は、音楽ではなく、正直さとか、揺るぎのなさとか、そういう意味だったと思う。昔も今も、私は「ロック」になりたいとは思わない。だけど、自分の信念に反したことをしてしまった時、逆に何も出来なかった時「ロックじゃねえ!」という先生のしゃがれ声が聞こえる。

 森川葉の音(もりかわはのん)朝日新聞「声」2024/1/13
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これは今年の朝日新聞の投書欄「声」に出ていた二十二歳の大学生が書いた文章です。短いながらも、この先生の姿が目に浮かび、声が聞こえてくるようです。
学校に愛用のエレキギターを持ってくるほどだから、きっと先生は若い頃にバンドをやっていて、プロを目指したこともあったかもしれません。相当入れ込んでほとんど「人生、ロックンロール!」だったのでは。そんな思い入れから「ロック」が彼の価値観の象徴、あるいは標語になったのでしょう。
というわけで、今回の課題ですが、これまでの人生で思い出に残る人のことを書いてみてください。家族であっても友人であっても、誰でもかまいません。また親しい人でなくても、実はよく知らない行きずりの人でも、とにかく記憶のどこかに残っている「人」のことを思い出してみてください。

特別授業のチラシはこちら

?お申込み?課題提出?お問い合わせ

英米学科教授 西川健誠
kobecufs.sp.21[at]gmail.com([at]を@に変えてご利用ください。)