総合文化講師
宮下みなみ
(みやしたみなみ)
Lecturer
Minami MIYASHITA
MESSAGE
「ドイツ文学」は、「ドイツの文学」ではありません。ドイツ、オーストリア、スイスといった現在ドイツ語が公用語になっている主な国々だけではなく、チェコ、ポーランド、ルーマニア、ハンガリーなど、オーストリア?ハンガリー帝国の旧領土であった国々をバックグラウンドとする作家たちのなかにも、ドイツ語で文学作品を執筆した人々が存在します。また、このような文化圏においてはユダヤ文化の特異性も見逃せません。「ドイツ文学」は複数の中心を持ち、分裂と統一を繰り返した長い歴史的過程のなかで、さまざまな文化的差異を含み込みながら生成してきたのです。「ドイツ文学」について学ぶなかで、ぜひ未来の文化的多様性のあり方についても考えを深めてゆきましょう。
最終学歴 Degrees
慶應義塾大学大学院文学研究科独文学専攻(文学博士)
慶應義塾大学大学院文学研究科独文学専攻(文学修士)
慶應義塾大学文学部独文学専攻(文学学士)
研究分野 Research Field
19世紀から20世紀にかけてドイツ語で執筆された文学作品を研究対象とし、キリスト教教義、民主主義、合理主義、主体的な存在としての自己の意識といった、近代ヨーロッパ社会を支えてきた既存の価値観に当時いかなる揺らぎが生じたのかについて具体的な考察をおこないながら、文学のなかで探求される文化的多様性のあり方を中心的な研究テーマとして論究を進めている。
教育研究業績Recent Publications and Presentations
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