2024.07.12

おすすめ資料 第587回 コミュニケーションの本質について考える

本書の「文化と言語をめぐる戦い」の章を読んで、思い出した苦い
経験があります。
ある国を訪れたとき、何も考えずにガイドブックにロシア語が通じ
ると書いてあったことを鵜吞みにして、街の人にロシア語で道を尋
ねました。
すると、「私はロシア語はわかります。でも話しません。」と流暢
なロシア語で答えが返ってきました。

外国語の能力を高めようと努力することはもちろん大切ですが、
自分が話している相手がどのような背景や事情を持っているのか
について慮ることが、コミュニケーションの本質なのかもしれません。
本書は、改めてその点について考えさせられるきっかけとなりました。

2024年7月12日(崎)