世界の急速なグローバル化の進展や、インターネットをはじめ情報通信技術の発達に伴い、日本社会においても英語の果たす役割はますます大きくなっています。21世紀を生き抜く子どもたちにとって、実質的な国際共通語である英語の運用能力は、コミュニケーションのためのツールとして不可欠なものとなりつつあり、従来の研究者養成を主目的とした教育内容では、こうしたニーズに十分に対応できない面が目立つようになっています。
球探足球比分大学院修士課程英語教育学専攻は、こうした現代の英語教育を取り巻く大きな変化への対応を目指す現職教員等を対象として設けられました。既に現職教員として教育実践経験をもつ者が、日頃の教育現場で必要とされる高度な英語運用能力や職業人としての専門的な知識を向上させることは勿論、日々の教育実践を通して、英語指導技術の向上、生徒理解の促進などを含め、教育者としての自己改革を目指す大学院修士課程です。そこでは大学教員と小学校?中学校?高等学校の教員が理論と実践を学び合い情報を共有することを基本的姿勢としています。
本プログラムは、2006年度~2008年度に文部科学省の「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」に選ばれ、海外での研修プログラムや国際学会などに参加するとともに、小学生英語ミュージカルやシンポジウムの開催など、さまざまな取り組みを行いました。
2015年12月には、社会人の職業に必要な能力の向上を図る機会の拡大を目的として、大学等における社会人や企業等のニーズに応じた実践的?専門的なプログラムとして、文部科学省「職業実践力育成プログラム」(非正規労働者のキャリアアップ)の認定を受けました。
更に、2017年4月より、厚生労働省の教育訓練給付(専門実践教育訓練給付)の対象講座となっています。
英語教育学専攻の教育研究上の目的
英語教育学専攻では、学生の持つ「教える」、「学ぶ」、「教育」といった観念への理解を対話的に深めながら、時代のニーズに合った英語教育の知識や実践力を身につけることを目的とする。そして、英語教師として効果的な授業を提供できることはもちろん、教育者として自律的?内省的に成長し続けられる人材の育成を目指す。
概要?特徴
本学大学院英語教育学専攻は、主に小学校、中学校および高等学校の現職教員を対象にした修士課程です。勤務を続けながらの大学院での学びを可能とする修学システムとなっています。
「社会人である現役教師に特化し、教育実践の場を維持することを生かした教育条件」
? 長期履修制度(2年間分の費用で、3年または4年計画での修業が可能)
? 4学期?週末利用型(授業は、金曜日の夜間、土曜日に開講、夏季、冬季には集中講義を実施)
「児童英語教育と中?高等学校英語教育の2コース間の相互乗入れ履修が可能」
?多様な文脈での英語教育のニーズに対応
?情報や経験を共有しあう学びの環境の構築
「内省と自己分析による実践力と生きた専門知識を備えた英語教師養成」
?経験と内省を通した教師の自律的成長
?英語教育実践力向上のためのカリキュラム
「英語を媒介言語にした教育環境の提供」
?授業は主に英語のみ、又は英語と日本語の両方で実施
?英語での修士論文執筆
対象者
入学時に、所定の教員免許状取得後1年以上の英語教育経験を有し、出願時、並びに本学在学中に英語教育実践ができる場を持っている現職教員あるいはそれに準ずる者
授業科目
中?高等学校英語教育コースと児童英語教育コースに分かれています。
中?高等学校英語教育コースの学生は中?高等学校英語教育コース必修科目から6単位と共通必修科目から16単位の合計22単位を履修し、かつ、中?高等学校英語教育コース選択科目及び共通選択科目から8単位以上を選択して、合計30単位以上を履修します。
児童英語教育コースの学生は、児童英語教育コース必修科目から6単位と共通必修科目から16単位の合計22単位を履修し、かつ、児童英語教育コース選択科目及び共通選択科目から8単位以上を選択して、合計30単位以上を履修します。
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研究指導担当教員(2024年度 50音順)
- 【教授】
- 山口治彦(Haruhiko YAMAGUCHI)
- 山口 征孝(Masataka YAMAGUCHI)
- 【准教授】
- 濱田 彰(Akira HAMADA)
Michael HOLLENBACK(マイケル?ホリンバック) - 【講師】
矢形 勝秀(Katsuhide YAGATA)
Stephanie YAGATA(ステファニー?ヤガタ)
*各講義の概要や授業時間割はトップページの「シラバス検索」からご確認ください。
時間割例
春学期 | 4~7月の15週間 | 金曜日 | 18時00分~19時30分 19時40分~21時10分 |
4領域の指導法B 児童英語教育法B カリキュラム?教材開発論 社会言語学と英語教育 |
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土曜日 |
10時50分~12時20分 |
教育工学と英語教育 |
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夏学期 | 7?8月 集中 (2週間程度) |
9時00分~12時00分 12時50分~15時50分 16時00分~17時30分 |
異文化理解教育 |
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秋学期 | 10~1月の15週間 | 金曜日 | 18時00分~19時30分 19時40分~21時10分 |
英語教授法 アカデミック?ライティング |
土曜日 | 10時50分~12時20分 13時10分~14時40分 14時50分~16時20分 16時30分~18時00分 |
スピーチ?コミュニケーションB 英語教育指導分析2 コミュニケーションと文法指導 |
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冬学期 | 2月集中 | 土曜日 | 9時30分~11時00分 11時10分~12時40分 13時30分~15時00分 15時10分~16時40分 |
基礎教育統計学 |
*実際の授業科目の配置、日程は年度により異なりますので、新学期に時間割をご確認ください。
授業科目名は2024年度時点の情報です。
履修制度
本専攻では、現役の教員の方が勤務を続けながら就学できるよう、長期履修制度及び短期履修制度を導入しています。
長期履修制度
- 制度の概要
本専攻の標準修業年限は2年ですが、申し出により3年または4年の期間をかけて計画的に履修し、学位や資格を取得する「長期履修制度」を利用することができます。 その場合授業料は、総額(2年分)を3年間または4年間で分割して納入できます。 - 対象者:英語教育学専攻への出願者
- 期間:長期履修期間は、3年または4年(出願時にどちらかを選択)
- 授業料(年額)
- 3年計画の場合 大学が定めた授業料年額×標準修業年限(2年)÷長期履修期間(3年)
- 4年計画の場合 大学が定めた授業料年額×標準修業年限(2年)÷長期履修期間(4年)
従って、通常の2年分の授業料を3年または4年で分割し、納入することになります。詳細はこちらをご確認ください。
- 申請時期:出願時に「長期履修申請書」を添えて提出。
- 長期履修の許可通知:申請者に対して入学試験の合格発表と同時に郵送にて通知します。
- 履修計画の変更
- 履修計画の短縮変更は、各年次の指定する期日までに届出をし、変更計画が認められた場合は、翌年度から可能です。
- 履修計画の延長変更は、1年次の指定する期日までに届出をし、変更計画が認められた場合は、翌年度から可能です。
短期履修制度
- 制度の概要
本専攻の標準的な修業年限は2年ですが、入学時に既に優れた業績を上げていると認められた場合、1年で所定の単位を取得し、修了する「短期履修制度」を利用することができます。
ここでいう「優れた業績を上げた者」とは、次の(1)から(4)のいずれかに該当する場合です。(1) 修士の学位を既に保持し、かつ英語教育の分野における研究の成果が優れていること。
(2) 英語教育の分野で修士の学位に相当する論文等の業績を持ち、かつ現在の研究の成果が優れていること。
(3) 入学時に既に英語教育の分野で大学院レベルの単位を相当数取得し、かつ現在の研究の成果が優れていること。
(4) 上記(3)と同等以上の特に優れた研究成果を持つと認められること。 - 対象者:英語教育学専攻への出願者
- 添付する業績について:これまでに発表した主要な研究論文?研究報告書等(コピー可)を各1部申請書に添付すること。
- 授業料:1年分
- 申請時期:出願時に「短期履修申請書」および研究等の業績を添えて提出。
- 短期履修の許可通知:申請者に対して入学試験の合格発表と同時に郵送にて通知します。
「職業実践力育成プログラム」(BP)及び教育訓練給付制度対象講座
職業実践力育成プログラム(BP)の概要
【職業実践力育成プログラム認定申請資料】
様式1(概要)
様式2(授業科目)
専門実践教育訓練給付金の詳細はこちら(外部サイト)
専門実践教育訓練明示書
※ 専門実践教育訓練給付については、変更となる可能性があります。